乳がんの治療後には、再発を防ぐための「ホルモン療法」が必要になることがあります。当院では、患者さん一人ひとりの状況に合わせたホルモン療法を、専門医が丁寧にサポートします。
乳がんの中には、女性ホルモン(エストロゲン)の影響で大きくなるタイプ(ホルモン受容体陽性乳がん)があります。
このタイプの乳がんに対して、体内の女性ホルモンの作用を抑えることで再発リスクを下げるのがホルモン療法です。
薬の種類 | 主な対象 | 主な副作用 |
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タモキシフェン | 閉経前後すべての方 | 更年期症状、血栓、子宮体癌など |
アロマターゼ阻害薬 | 閉経後の方 | 関節痛、骨密度低下など |
LH-RHアゴニスト製剤 | 閉経前の方に併用投与 | 更年期症状、注射部位の痛みなど |
※治療内容は、術後病理結果・年齢・閉経の有無などに応じて決まります。
当院では、手術を受けた基幹病院と連携しながら、地域でのホルモン療法の継続をサポートしています。
紹介状や治療計画書をもとに、必要な検査・情報共有を行い、治療の一貫性を保ちながら適切なフォローアップが可能です。
病院での定期検査と並行して、当院で日常のケアを担う形にも対応しています。
症状に合わせた対処法を一緒に考えます。薬の変更や、生活習慣のアドバイスも可能です。
再発リスクを具体的にご説明し、納得のうえで治療を続けていただけるよう支援します。
漢方薬や補助療法なども検討できます。
乳がんの治療は、手術後も「続ける治療」が大切です。
日々の生活に寄り添いながら、安心してホルモン療法を続けていただけるよう、私たちがサポートします。
乳がんの手術や薬物治療がひと通り終わったあとも、再発や新たな病変の有無を確認するための「定期検診」がとても大切です。当院では、治療を終えた方が安心して生活を続けられるよう、定期的なフォローアップを行っています。
乳がんは、治療終了後も再発や新たながんのリスクがゼロではありません。
特に術後5年~10年程度は慎重な経過観察が推奨されています。
再発(同じ側の乳房やリンパ節)や転移の早期発見
反対側の乳房に新たながんが発生していないかどうかの確認
化学療法、ホルモン療法や放射線治療の影響の経過観察
患者さんの不安や体調の変化への対応
検査内容 | 実施頻度の目安 |
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問診・視触診 | 6~12か月ごと |
マンモグラフィ | 1年に1回 |
乳腺エコー | 年齢や乳腺の状態によって適宜(6~12か月ごと) |
採血(腫瘍マーカー) | 必要に応じて |
骨シンチ・CT・MRIなど | 状況に応じて |
※必要な検査は、手術内容やがんの性質、年齢などに応じて個別にご提案します
当院では、いつ・どの病院で手術・治療を受けた方でも積極的に術後フォローを行います。
紹介状や治療内容の情報をもとに、安心して経過観察を続けていただける環境を整えています。
① 問診
女性医師・女性技師が症状や気になる点を丁寧にお伺いします
② 画像検査(マンモグラフィ・エコー)
③ 当日中に結果のご説明
医師が画面を一緒に見ながらご説明します
④ 必要に応じて追加検査や専門機関への紹介
気になる症状がなくても、検査を通して「大丈夫」を確認することで、これからの毎日をより穏やかに過ごしていただけます。
定期的なチェックで、乳がん再発の不安を小さくし、安心して日々を過ごせるようお手伝いします。
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